また砂金のこと アイヌの人は…

 

 

 

浜頓別ウソタンナイの砂金体験も行ったことがありますが、大樹町の歴船川では、自然のままの河原で、流れにつかりながら、ひたすらゆり板をゆすります。3時間が限度でした。腰の痛さだけが残りました。

 

旭川市博物館に行ったときに購入した「アイヌの世界」「アイヌの歴史」(瀬川拓郎 講談社選書メチエ2007 2011)をのぞいてみると、ありました。金とアイヌのこと。

 

「アイヌの世界」第6章 黄金国家とアイヌ=奥州藤原氏の金と北海道 1なぜ日高なのかp118 2古代アイヌと砂金p131

 

・中尊寺に使われている金の中に、日高の砂金が使われている。

 

・日高は、神居古潭変成帯に属する砂金産地である。

 

・アイヌの住まいは、通常海沿いが多いのに、上流地点に拠点があった。

 

12世紀には、北海道から東北へ砂金が移出されていた。

 

この時点では、仮説の部分があるものの、製錬方法などなかった当時、アイヌの人々が川を遡上する中で、「キンキラ」を見つけないわけがないと考えられます。つまり、アイヌにとっては、「砂金」こそ「金」なのです。そこでアイヌ語ではどう表記されているか調べました。

 

「カニ kani  カンカンkankan   コンカニkonkani」でした。

 

最後のコンカニは「こがね」にも聞こえなくはないと思いつつ、その下に「コンカニハウ konkanihaw」というのがありました。和語では「美しい声」。成程、金は目にも耳にも「キンキラ」するのです。21日の北の王鉱山学術調査報告会 益々楽しみです。

 

文責 竹内